2009年06月20日

顕微鏡の光学系は17世紀に発明されて以来

顕微鏡の光学系は17世紀に発明されて以来長らく経験と試行錯誤に基づき設計制作されてきたが、19世紀後半に至りカール・ツァイス社のエルンスト・アッベによって理論的基礎が確立された。当時カール・ツァイス社で製作された顕微鏡のスタイルはひとつの標準となり、世界中のメーカーがそれに倣った顕微鏡を製作したほか、その基本的なデザインは21世紀に至っても学習用顕微鏡などに受け継がれている。

俗にカール・ツァイス型とも呼ばれる同社で20世紀初頭に製作していたタイプの顕微鏡では、対物レンズと接眼レンズが鏡筒の上下に一直線に配置されている。観察しやすくするために光学系全体を傾けられるようになっているが、試料を液体で封じた一時プレパラートなどでは傾けることができない場合もある。

現在ではプリズムを用いて光路を屈曲させ、対物レンズは垂直(プレパラートは水平)を保ちつつ接眼レンズは斜めとして観察しやすくしたものが一般的。観察者のさらなる負担軽減のため、対物レンズから入った光をプリズムで分割して左右の接眼レンズに振り分けるタイプが多い。このような顕微鏡は双眼顕微鏡(binocular microscope)と呼ばれることもあるが、業務用途ではむしろ単眼の方が特殊である。撮影装置用の鏡筒をもつ三眼式のものもあり、撮影時には光路を撮影装置側に切り替える。
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焦準装置(ピント合わせ機構)は、かつては鏡柱とそこに固定されたステージに対して鏡筒を上下させる構造であったが、屈曲光学系の採用に伴い、鏡筒の方を鏡柱と一体化してステージおよびコンデンサを上下させる構造が一般化した。この構造は光学的付加部品や撮影装置などの取り付けに有利である。

上記の基本構成は有限遠補正光学系と呼ばれ、対物レンズと接眼レンズとの距離が固定されるなど設計の自由度が低く、また光路上に落射照明(後述)のためのハーフミラーなどを挿入すると像に悪影響が出た。これに対し1990年代から普及してきた無限遠補正光学系においては、対物レンズは中間像を結ばず平行光線を射出し、鏡筒内の結像レンズ(チューブレンズ)で中間像を結ぶ。平行光線となっている部分の長さは自由に変更でき、またハーフミラーなどを挿入してもゴーストや収差が発生することがない。なお、有限系と無限系の対物レンズはその機能が全く異なるため、互換性はない。

2009年06月02日

労働運動における右派・左派

労働運動における「右派」、「左派」という言葉は、一般的な「右翼」、「左翼」とは異なり、労働運動内における立場の違いによっての、「右派」、「左派」の区分のことを言う。

日本においては、基本的に、労使協調路線をとる組合を右派、労使対決路線をとる組合を左派と区分するが、イデオロギーや政治団体を初めとする各種団体との結びつきと言った様々な複雑な背景があったり、いわゆる御用組合と言われる名前ばかりの労働組合も多かったりと、単純に色分けすることは難しい。また、近年においては、80年代以前のような明確なイデオロギー対立が無くなったことや、長期にわたる不況の影響などもあり、以前に比べ、組合間での路線対立自体が少なくなり、現状、特に個別の問題の対応に関しては、横断的に連携して運動を展開することも少なくない。
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日本の労働運動は政党との密接なつながりがあることが特徴であった。これは、政党側が労働組合からの組織票を期待したこと、組合側は各級議員特に国会議員を擁することで、組合要求を行政に反映させようとしたからである。もっともイギリス労働党のような労働組合の政治参加はどの国でも一般的に見られる。しかし日本の場合は、政党組織が真に組合末端にまで組織されそれを通して影響力を発揮するのではなく、大会など組合機関による政党支持決定に安住する傾向が極めて強かった。また、組合幹部が議員になることで政治権力を望んだ要素があったことも、否定できない。労働組合は60年代後半以降しだいに幹部請負化し、労働組合はまさに官僚的な組織硬直をもたらすこととなった。また、70年代中期の石油ショック以降大幅賃上げが不可能になり、労働条件改善などいわゆる“モノトリ闘争”も困難になったことで、一般組合員の組合離れも進んだ。

こういった理由から労働組合の組織率は年を追うごとに低迷し、また以前より正規雇用者のみを組合員構成者の要件とする組合が多かったために、近年は非正規雇用者の増大によってさらに組織率が低下する状態となっている。しかし、近年は非正規雇用者の組織化を目的とするユニオン運動が注目を集めつつある。

労働運動

労働運動(ろうどううんどう)は、労働者がみずからの待遇や社会的地位等の維持・向上を目的に、雇用主である企業・団体や公権力に対して、団体で主張・行動をおこなう運動をさす。

日本においては、日本国憲法の第28条で「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これは保証する」と規定して、労働運動をおこなうことを労働基本権として保障している。

労働者側の要求を使用者側が受け入れたときその結果がどうなろうと、労働者側が一切の責任を負わなくていいのが原則である。

18世紀後半にいち早く産業革命を迎えたイギリスでは、従来の手工業的職人者層を賃金労働者に転落させた原因は彼らの手(技能)に取って代わって生産の主動力となった機械にあるとし、また1799年の団結禁止法による労働者を対象とする組織の禁圧などの背景も手伝って、工場と機械に対する襲撃、放火、破壊などの「ラッダイト運動」と呼ばれる激しい運動が起こった。しかし、革命運動家フランシス・プレイスらの努力により団結禁止法は1824年に撤廃される。これ以後、労働運動は一揆的、暴力的な反抗から永続的な組織による運動に移行する。これが労働組合の結成とストライキである。

職人組合に代わって現れた労働組合は狭い地方組織から急速に全国的組織へと成長し、1834年にはロバート・オウエンの指導で「全国労働組合大連合」が組織された。しかし、周期的な景気変動、恐慌の影響で、熟練労働者の組織でさえ存続も危うくなるような状態であった。一方、サン=シモンやシャルル・フーリエといった空想的社会主義者は当時の資本家の支配する不平等社会を否定し、万人平等と協同を原理とする理想社会を主張したが、支配階級や知識人の良心に訴え実現を説いたため、労働運動と強く結び付くには至らなかった。

また、市民平等の意識のもとに労働階級の利益を反映するよう議会制度の改革や立法の獲得を目指す広範囲な政治運動(チャーチスト運動など)も展開された。1848年には封建的反動勢力との闘争に労働者階級が初めて独自の要求を掲げて参加した。同じ年にはカール・マルクスの「共産党宣言」が公刊され、後の労働運動に大きな影響を与えた。19世紀後半にはイギリスで賃金労働者の目前の日常的利益の追求に活動を集中するトレード・ユニオニズムが熟練労働者の各種職業別組織の活動を通じて確立された。

このような動きは諸国にも広がっていき、19世紀終わりから20世紀初めには主な資本主義国ではどこでも、労働組合は全国的組織を持つに至った。しかし欧州大陸では、資本主義の転覆を目指す社会主義者や無政府主義者の活動がより強く労働運動を捉え、組合運動もイギリスのそれとは異なった様相で展開していった。ドイツではフェルディナント・ラッサール、次いでマルクス主義者、社会民主主義者が、フランスやイタリアではブランキをはじめとする社会主義的活動家が大きな影響を与えた。
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1864年:イギリス労働組合会議(TUC)
1886年:アメリカ労働総同盟(AFL)
1895年:フランス労働総同盟(CGT)
1906年:イタリア労働総同盟
などが組織されている。

同時に国際的な労働者組織(インターナショナル)の結成も進められ、1864年には第一インターナショナル、1889年には第二インターナショナルが設立された。第一インターナショナルはマルクス、フリードリヒ・エンゲルスの指導下に立ち、1871年に史上初の労働者政府パリ・コミューンが樹立された時、これを擁護した。第二インターナショナルは欧州諸国における社会主義政党の成長と労働組合組織の発展を背景に出現したものであるが、1914年の第一次世界大戦の発生とともに事実上崩壊した。労働組合だけの国際組織としては1901年に発足した国際労働組合会議(後の国際労働組合連盟)がある。

世界恐慌のあおりを受け、トレード・ユニオニズムにも動揺の兆しが現れる一方、組織外に放置されていた非熟練労働者層(女性、年少労働者等)を対象とするニュー・ユニオリズムが1880年代の終わりごろからイギリスで始まった。それとともに、資本制社会の基礎に懐疑的な社会主義的傾向が労働運動の中に持ち込まれ、1893年にはニュー・ユニオリズムとかなりの連携を持つ独立労働党が、1906年には労働党が登場した。

第一次世界大戦は労使休戦のもとでの労働組合の戦時産業行政への参加、婦人労働者の著しい進出などの新しい現象をもたらしたが、その末期1917年11月、ボルシェビキの指導下に史上初めての社会主義革命(ロシア革命)がもたらされ、労働者、兵士によるソビエト政権が誕生したことは全世界の労働者に衝撃的影響を与え、ドイツや中東欧の一部にも労働者、兵士による革命が起こり、戦勝国のイギリス、フランス、イタリア、アメリカなどでも組合運動がかつてない高まりを示すようになる。1919年には共産主義インターナショナル(コミンテルン)が創立され、資本主義諸国にも共産党が出現した。コミンテルンは1920年に赤色労働組合インターナショナル(プロフィンテルン)を組織し、特に植民地の労働運動に全面的援助を寄せた。

他方、1920年には第二インターナショナルの組織が第三インターナショナルに加盟した最左派を除いて再建され、国際労働組合連盟(アムステルダム・インターナショナル)も復活した。

2009年04月29日

盤古(ばんこ)

盤古(ばんこ)は中国神話の上で重要な神。 宇宙開闢の創世神とされる。道教が発展してくると、盤古の名前は「元始天王」や「盤古真人」とも称されるようになった。

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盤古についての記述が初めて現れる書物は、呉代(3世紀)に成立した神話集『三五歴紀』である。そこでは、天地ができる以前の、卵の中身のように混沌とした状態から盤古が出現したと記されている。また、斉(4世紀後半)のとき書かれた『述異記』によると、天地が形作られたあと盤古は亡くなり、その死体から万物が生成されたと伝えられている。例えば盤古の左目からは太陽が、右目からは月が、頭と体からは中国の神聖な山である五岳(泰山など)がうまれたという具合である(こうした神話の類似から、『リグ・ヴェーダ』の原始巨人プルシャが伝播したものだ、という学説もある)。

盤古は天地創造の神であるから、時系列で考えれば人類創造の神(または偉大な人物)である伏羲・女媧よりも前に存在したことになる。しかし盤古の存在が考え出されたのは、(すくなくとも文献による考察によれば)『史記』(前漢代)や『風俗通義』(後漢代)に記述がある伏羲氏・女媧氏などの三皇五帝が考え出された時期よりもかなり後代ということになる。

2009年04月14日

陰 識(いん しょく、? - 59年)

陰 識(いん しょく、? - 59年)は、中国の新代から後漢時代初期にかけての武将、政治家。後漢草創期の功臣の1人である。字は次伯。荊州南陽郡新野県の人。陰皇后(陰麗華)の異母兄で、光武帝の義兄。父は陰陸。異母弟に陰興、陰訢、陰就。子に陰躬。従兄弟に陰嵩。管仲の末裔とされる。

地皇3年(22年)、劉縯が舂陵(南陽郡)で挙兵すると、当時長安に遊学していた陰識はこれを聞いて学業を棄てて帰り、子弟・宗族・賓客1千人余りを率いて劉縯に参じ、校尉に任命された。

更始1年(23年)、劉玄が更始帝として即位すると、陰識は偏将軍に任命され、劉縯に従って宛を攻略し、また、新野・淯陽(育陽)・杜衍・冠軍・湖陽の南陽郡5県を接収している。翌更始2年(24年)、陰識は更始帝から陰徳侯に封じられ、行大将軍事となる。その後、南陽は樊崇率いる赤眉軍に荒されることになり、新野から陰麗華ら一族を率い、陰識は客将として淯陽で挙兵した鄧奉に身を寄せていた[1]。

漢での事跡 [編集]
建武1年(25年)、劉秀が光武帝として即位すると、陰麗華が淯陽から洛陽に迎え入れられ、陰識もあわせて招聘され、騎都尉に任命され、陰郷侯に封じられた。翌建武2年(26年)、陰識は執金吾賈復に属し、郾(頴川郡)王尹尊を攻めてこれを降した。同年、軍功により封土を加増されたが、「天下は定まり始めたところであり、将帥で功有る者は大勢います。私は陛下の親族でありますから、さらに加増いただきましては、天下に示しがつきません」と陰識は叩頭して辞退した。光武帝はこれを賞賛し、陰識を関都尉に任命し、函谷関を守備させた。さらに侍中に転任したが、母の死に伴い帰郷している。

建武15年(39年)、原鹿侯に転封された。劉荘(後の明帝)が皇太子として立てられると、陰識は守執金吾(執金吾代理の意)となり、皇太子の輔導を任されている。光武帝が諸国を巡回する際には、陰識が常に洛陽の留守を任され、禁軍の兵を委ねられた。明帝が即位すると、陰識は正式に執金吾に就任し、位は特進となった。

永平2年(59年)、死去。本官の印綬とあわせて貞侯の謚号が贈られた。

人物像 [編集]
陰識は、朝廷では言葉を尽くして正論を唱えたが、朝廷から離れて賓客と話すときは、国事を一切話題にしなかった。光武帝も陰識を敬重し、他の皇族・親族に陰識を見習うよう諭し、また左右を激励した。陰識が任用する吏員は優れた人材で、彼らの多くは、後に公卿や校尉になったという。

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2009年03月30日

ハズシ(パチスロの「リプレイハズシ」の意味)

パチンコ・パチスロ
シマ(パチンコ・パチスロ店において、機種ごとの列を意味。コースとも呼ばれる。例「●●のシマ」)
ハズシ(パチスロの「リプレイハズシ」の意味)
バケ(パチスロの「レギュラーボーナス」の意味。「ビッグがレギュラーに化けてしまった」というオカルト表現)
リーチ目(パチスロでは「ボーナスの取りこぼし目」を意味し、ボーナス成立の目印。パチンコにおいては「近いうちに当たりが来るサイン」といったオカルト表現で使われる)
スベリ(パチンコでは液晶の数字が従来より滑って止まる演出を指し、おおむね何らかのチャンスを示す。パチスロではリール制御を意味する。何らかのチャンス成立を意味する機種もあり)
確変(パチンコの「確率変動」の意味。当選すると次回の大当たり確率の期待値が約10倍になる。「次回のボーナスを保証する」といった解釈となる。通常確率に転落する機種も一部ある)
交換率(特殊景品の現金交換率を暗喩。「等価」は貸出価格と同率を示す。その他、パチンコでは「●.●円交換」、パチスロでは「●枚交換」と示す。前者は玉一個あたりの価格。後者は100円あたりの枚数を示す)
オカルト(パチンコ・パチスロにおいて、科学的な根拠が無い攻略法を指す。特に違法性は無い)
役モノ(主にパチンコで演出に使用する可動式の器具を指す。作動した場合、おおむね大チャンスの到来を意味する)
ゴト(パチンコ機・パチスロ機に対し、何らかの器具などを使用し不正に出玉を得る方法。当然犯罪行為。ゴト行為をする人間をゴト師と呼ぶ)
サクラ(店側が雇った人間を当たり台で遊技させることで、一般客から見た店の印象を良くする行為。違法である)
持ち玉(主にパチンコ用語。出玉を交換せずに、その出玉で継続して遊技すること。換金率の低い店の場合、客に有利な状態)
フダ(パチンコ用語。交換札、無制限札。客席の上部に挿して、客の持ち玉遊技の状態を把握する)
無制限(パチンコ用語。どの出目で大当たりしても、出玉で持ち玉遊技が可能なルール)
ラッキー(パチンコ用語。持ち玉遊技が可能となる大当たりの出目。3、7等が多い。近年は無制限営業が多い)
ネカセ(パチンコ用語。遊技台の傾斜のこと。入賞率に影響する)
アウト(パチンコ用語。打ち込んだ玉のこと。主に台の稼動を測るために用いられる。)
ホルコン(ホールコンピューターの略称。データを集計するのに用いられる。)
Bモノ(いわゆる裏モノ。大当り確率や小役確率などを変えた不正基盤を搭載した遊技台のこと。メーカーが意図的に仕込んでいるものは、メーカーBと呼ばれる。)
カバン屋(不正基盤を取り扱う業者の事。)

引越し業者 [編集]
ベータ(エレベーターの意味)
エアー(梱包に用いる緩衝材。エアーキャップから。キャップということもある 製造者の一つである川上産業では商標登録した「プチプチ」と呼称)
ジャバラ(蛇腹から。箪笥など大物家具に被せる腹巻状の厚手段ボール紙)
~ブイチ(ニブイチ、サンブイチなどと使う。それぞれ二階建て、三階建てを意味する。~分の一から来ている)
養生(物件の床や壁を傷つけないように段ボールや毛布で保護すること)
パッキン(段ボールのこと)
積み(トラックに荷物を積み込む作業。またその作業をする人)
バック(作業終了後、事務所へ戻ること)
吊り(玄関から入らないものなどを、クレーンで外から上階へ引き上げる作業)

郵便 [編集]
AR(受取通知付きの国際郵便)
赤車(郵便配達用バイク、赤い軽自動車も含む場合もある)
馬(区分済の年賀状を保管する簡易棚)
踊る(郵便物が輸送中にばらばらになる、もしくはごちゃごちゃになる)
大型(第一種定型外、第三種、第四種郵便物)
カイカン(開函、郵便ポスト収集作業のこと)
各駅停車 (配達する郵便物が1軒1軒すべてにあること)
ガサ・ガラ・ザツ(把捉紐で把捉しづらい、大型のカタログや箱状の郵便物のこと)
小型(第一種定型、第二種郵便物、郵便書簡)
コツ(小包のこと。国際小包を外コツ、東京南部小包郵便局(現・銀座郵便局)を南コツといった)
コッパイ(小包配達担当のこと)
コンゴー(混合服務、二つ以上の外務作業を一人で服務する制度)
事故(転送や還付処理が必要な郵便物)
集特(集配特定郵便局。現在は集配センター)
随伴 (該当地区の配達順路などを現場に行って未経験者に教えること。)
税付(国際郵便物の、税関で課税扱いとなったもの、通関料も含む。)
ゼンソウ(前送、配達時にバイクに積みきれない郵便物を特定郵便局などの保管場所に前送りすること)
代引(代金引換郵便)
短冊(配達原簿のこと。各戸ごとに住所および居住者が記載されている。細長い短冊形の紙がケースに入れられている様子から)
ダンパイ(高層住宅団地配達のこと、専門のゆうメイトが配置される。)
通配 (普通郵便物の配達)
定形(第一種定形郵便のこと)
定外(定形外郵便のこと)
デンガワ(電信為替のこと、民営化に伴い廃止された)
逃走の大地 ロゴス クキン タラン ハンマー ベニア 琥珀の月 ガブリエル アフタン フリーダム アイド いせい レインボー カスタ シャックル 天応最適 スポー マンバ てんびん ミュンヘン ガラニン ドリン ブルドー 春玉 バンニン 青い ドレス ブラン ビデオ メンタリ サーペント ビットト ドルフィン ピクトブ ルドベ サーコー 市松模様 ミントン マルタ リタイ バッテ ブラシ トルコ石 ネート オフチュ シンド ウース ミツマタ ラッシュ ちずい魚

特集(特定郵便局収集、開函と兼務する場合がある)
特送(特別送達のこと)
トメ(書留郵便のこと。速達書留のときは速トメ、現金書留のときは現トメともいう)
ニップイン・ニッピン(消印、正称は通信日付印、俗称スタンプ)
ファイバー(集配籠、現在は合成樹脂製であるが昔ファイバー製であった名残)
ブツ・物量(郵便物、郵便物量。特に、書留でない普通郵便物)
物調(郵便物数調査のこと)
マルツ(不在通知により留置きとなっている郵便物、カタカナの「ツ」を○で囲んだ印刷やゴム印を押した表示があるため)
郵車(郵便車のこと)
郵袋(ゆうたいと読む。郵便物を入れる袋。青郵袋・白郵袋・オレンジ郵袋がある)
ゆうメイト(非常勤職員)← 民営化後は期間雇用社員
羊羹棒(ようかんぼうと読む。木製の簡易区分台。色と形が和菓子の羊羹に似ていることから)
ローラー(回転通信日付印、柔らかで消印困難なものに使用するゴム製消印)

輸入・輸出・貿易と貨物輸送 [編集]
上積禁止、上積み厳禁 (Do not stack, Do not Stack Above)
こわれもの注意、われもの注意、取扱注意 (Fragile)
天地無用 (This side UP)
びんもの (瓶もの Bottle)

タクシー会社 [編集]
神様(お客様。乗客のこと。運転手や会社に利益をもたらすことから)
ワカメ(酔っ払っている客のこと。ゆらゆらと動いていることから)(回送。ワカメ=海草 のシャレ)
お化け(長距離利用の客のこと。めったに拾うことが無いため)
ブツブツ霊(ぶつぶつと呟いている客のこと。霊のように不気味であることから)

2009年03月16日

東大寺と橘奈良麻呂

大仏造立・大仏殿建立のような大規模な建設工事は国費を浪費させ、日本の財政事情を悪化させるという、聖武天皇の思惑とは程遠い事実を突き付けた。実際に、貴族や寺院が富み栄える一方、農民層の負担が激増し、平城京内では浮浪者や餓死者が後を絶たず、租庸調の税制も崩壊寸前になる地方も出るなど、律令政治の大きな矛盾点を浮き彫りにした。

天平勝宝8歳(756年)5月2日、聖武太上天皇が死去する。その年の7月に起こったのが、橘奈良麻呂の乱である。7月4日に逮捕された橘奈良麻呂は、藤原永手の聴取に対して「東大寺などを造営し人民が辛苦している。政治が無道だから反乱を企てた」と謀反を白状した。ここで、永手は、「そもそも東大寺の建立が始まったのは、そなたの父(橘諸兄)の時代である。その口でとやかく言われる筋合いは無いし、それ以前にそなたとは何の因果もないはずだ」と反論したため、奈良麻呂は返答に詰まったと言う。橘奈良麻呂の乱は計画性に乏しく、軽率と言えば、軽率ではあった。しかしながら、反乱の口実にまで東大寺が利用された、ということは、東大寺建立自体が、天皇の理想を実現させる、ただそれだけのために実際の労働状況や財政事情等の問題点を度外視した途方もない、一大プロジェクトであったことをも白日の下にさらした。


奈良時代・平安時代の東大寺 [編集]
奈良時代の東大寺の伽藍は、南大門、中門、金堂(大仏殿)、講堂が南北方向に一直線に並び、講堂の北側には東・北・西に「コ」の字形に並ぶ僧房(僧の居所)、僧房の東には食堂(じきどう)があり、南大門-中門間の左右には東西2基の七重塔(高さ約100メートルと推定される)が回廊に囲まれて建っていた。天平17年(745年)の起工から、伽藍が一通り完成するまでには40年近い時間を要している。

奈良時代のいわゆる南都六宗(華厳宗、法相宗、律宗、三論宗、成実宗、倶舎宗)は「宗派」というよりは「学派」に近いもので、日本仏教で「宗派」という概念が確立したのは中世以後のことである。そのため、寺院では複数の宗派を兼学することが普通であった。東大寺の場合、近代以降は所属宗派を明示する必要から華厳宗を名乗る[3]が、奈良時代には「六宗兼学の寺」とされ、大仏殿内には各宗の経論を納めた「六宗厨子」があった。平安時代には空海によって寺内に真言院が開かれ、空海が伝えた真言宗、最澄が伝えた天台宗をも加えて「八宗兼学の寺」とされた。

また、平安時代に入ると、桓武天皇の南都仏教抑圧策により「造東大寺所」が廃止されるなどの圧迫を受け、また講堂と三面僧房が失火で、西塔が落雷で焼失したり、暴風雨で南大門、鐘楼が倒壊したりといった事件が起こるが、後に皇族・貴族の崇敬を受けて黒田庄に代表される多数の荘園を寄進されたり、開発した。やがて、南都の有力権門として内外に知られるようになり、多数の僧兵を抱え、興福寺などと度々強訴を行っている。


中世以降 [編集]
東大寺は、近隣の興福寺とともに治承4年12月28日(1181年1月15日)の平重衡の兵火で壊滅的な打撃(南都焼討)を受け、大仏殿をはじめとする多くの堂塔を失った。この時、大勧進職に任命され、大仏や諸堂の再興に当たったのが当時61歳の僧・俊乗坊重源であった。重源の精力的な活動により、文治元年(1185年)には後白河法皇らの列席のもと、大仏開眼法要が行われ、建久元年(1190年)には、再建大仏殿が完成、源頼朝らの列席のもと、落慶法要が営まれた。
パノラ 暮し情報 ブーケ アカシア シーケン ブッサフマ ミストダ ユーロ ミリタ チャーミ 陽陽次 シャルテマ しゃる 淡き宵 プレス ウーハイ コラー オパールグ マイト モルフォ チュー エージ ソロ ブルカ ムスタ サイボー パクト けいらい トランス おおわひん シーラ ネクタ グアニリ モスキ アングル コロンボラ ボイルド しめじ アカンバ ダイナマイ テレメ 検索メンス テラス ドクダミ ルランナー モーリシャ プレスリ セルン ブレー さんじゅ

その後、戦国時代の永禄10年10月10日(1567年11月10日)、三好・松永の戦いの兵火により、大仏殿を含む東大寺の主要堂塔はまたも焼失した(東大寺大仏殿の戦い参照)。仮堂が建てられたが慶長15年(1610年)の暴風で倒壊し大仏は露座のまま放置された。その後の大仏の修理は元禄4年(1691年)に完成し、再建大仏殿は公慶上人(1648年-1705年)の尽力や、将軍徳川綱吉や母の桂昌院をはじめ多くの人々による寄進が行われた結果、宝永6年(1709年)に完成した。この3代目の大仏殿(現存)は、高さと奥行きは天平時代とほぼ同じだが、間口は天平創建時の11間からおよそ3分の2の7間に縮小されている。また、講堂、食堂、東西の七重塔など近世以降はついに再建されることはなく、今は各建物跡に礎石のみが残されている

2009年02月26日

マブラヴ オルタネイティヴ

2001年10月22日、主人公・白銀武は目が覚めると『並列世界』に放り出されていた。そこは数十年に渡る地球外起源種「BETA」との戦いで朽ち果てた柊町であった。何もかもが違う世界で成行きで国連軍に入隊した武は、その運命に翻弄されながら対BETAの切り札ともいえる人類救済計画「オルタネイティヴIV」に関る国連軍衛士として仲間と共に戦い続けた。しかし、12月24日、人類は戦うことを諦め、地球放棄計画「オルタネイティヴV」を発動してしまう。(ここまで前作「マブラヴ」UNLIMITED編)

そして3年後、目覚めるとそこは自宅だった。『元の世界』に戻れたと浮かれていた武だったが、家の外には3年前に見た光景が広がっていた。カレンダーはあの日と同じ2001年10月22日。武はタイムスリップしただけだったことに落胆していたが、未来を知っている唯一の人間として「オルタネイティヴIV」を完遂させ人類を勝利へと導くべく、国連軍横浜基地の門戸を叩く事を決意した。再び207部隊に編入した武は、3年間の軍事経験と未来の記憶、人並みならぬ覚悟だけでたった一人、戦いに臨む。

残された時間はあと2ヶ月。果たして武は未来を変える事ができるのか。そして人類はBETAに勝利することができるのか―――。

キャストは、18禁(オリジナル)版/全年齢版の順。同じ場合は省略。

白銀 武(しろがね たける) 声:相庭剛志/保志総一朗
本作の主人公。国連太平洋方面第11軍横浜基地衛士訓練学校 第207衛士訓練部隊所属の訓練兵。UNLIMITED編では、白陵柊学園の生徒だった彼が、ある朝目覚めると人類と地球外生命体が戦争をしている別の世界になっており、なりゆきでその戦争に巻き込まれてしまった。戦術機適性検査の歴代最高記録を叩き出すなど、衛士としての類稀なる才能を発揮する。本作では『並行世界』に初めて飛ばされた時と同じ日にタイムスリップし、同じ状況に立たされる。UNLIMIMTED編との違いは、衛士として三年間の経験を積んでいることと、一部欠落しているが三年分の出来事の記憶があるということ。残された断片的な記憶を頼りにこの世界を救おうと決意。夕呼の力を借りて、未来を知る者として歴史に関与していく。新兵ではないが実戦経験がない(記憶にない)ためか、本編開始当初から思考や決断にも躊躇や甘さが見られる。
鑑 純夏(かがみ すみか) 声:藤原理加/田口宏子
前作のUNLIMITED編では姿こそ見せなかったものの、今作におけるメインヒロインであり、最も重要な役割を担っている。
御剣 冥夜(みつるぎ めいや) 声:奥田秋/奥島和美
武と同じく横浜基地207部隊の訓練兵であり、極一部の人間のみにしか知られていないが日本帝国の政威大将軍、煌武院悠陽(こうぶいん ゆうひ)の双子の妹。前のこの世界では帝国を統治する将軍家の遠縁としか身分は明かされていなかったが、武は12・5事件をきっかけに全てを知ることになる。接近戦が得意。名刀・皆琉神威の使い手で、剣術のスペシャリスト。高貴にして冷静沈着な性格。
前作では帝家縁者だったが、今作では将軍家縁者に設定が変更されており、それに伴い、月詠等の所属する「このえ」も、近衛から斯衛に変更された。これは、近衛が君主を守護するための君主直属の部隊を意味するため(尚、「斯衛」と言う言葉は存在せず、造語)。
UNLIMITED編では、純夏が登場しない為に、事実上のメインヒロインとなっている。また、武と親密な間柄になっており、「オルタネイティヴV」発動の際には、武や同僚達の計らいによって脱出船に乗船し、外宇宙へと旅立った。この時には、武の子を宿しており、エピローグにおいて子供と共にいる姿が描かれている。
榊 千鶴(さかき ちづる) 声:高柳香帆/倉田雅世
武と同じく横浜基地207部隊の訓練兵。部隊の分隊長であり、日本帝国内閣総理大臣、榊是親(さかき これちか)の娘。規律と命令を重んじている。彩峰とは犬猿の仲で、事あるごとに対立する。
彩峰 慧(あやみね けい) 声:吉野なつき/永島由子
武と同じく横浜基地207部隊の訓練兵であり、元帝国陸軍中将、彩峰萩閣(あやみね しゅうかく)の娘。近接格闘戦に優れる。作戦よりも状況判断を優先し、そのことで榊と対立している。無口で考えが読みづらいが感情が行動に出ている。
珠瀬 壬姫(たませ みき) 声:北都南/ひと美
武と同じく横浜基地207部隊の訓練兵であり、国連事務次官、珠瀬玄丞齋(たませ げんじょうさい)の娘。極東一の腕を持つスナイパー。まさに長距離射撃の鬼。極度のあがり性だが、自力でそれを克服した。
鎧衣 美琴(よろい みこと) 声:野中真澄/久保田恵
武と同じく横浜基地207部隊の訓練兵であり、情報省外務二課課長、鎧衣左近(よろい さこん)の娘。サバイバルスキルが高い。前作では新米同様の武を見事にカバーし、その危機対応能力を存分に見せ付けた。武のいた『元の世界』の尊人と酷似しているが性別は女。分隊のムードメーカーでもある。マイペースという言葉を具現化したような存在。
神宮司 まりも(じんぐうじ まりも) 声:南綾香/井上美紀
横浜基地衛士訓練学校の教官。階級は軍曹。A-01部隊の衛士は全員彼女の教え子である。夕呼とは横浜基地が国連軍に接収される前の帝国軍白陵基地時代からの付き合い。帝国陸軍出身で一時は富士教導隊に配属されていた程の優秀な衛士である。当時の階級は中尉だった。どの〝世界〟においても武の成長に大きく貢献している。
香月 夕呼(こうづき ゆうこ) 声:稲葉貴子/本井えみ
横浜基地の副司令であり、物理学者でもある「オルタネイティヴIV」の最高責任者。武を207部隊に編入させた張本人で、武にセキュリティレベルの高いIDを持たせるなど、いろいろと便宜を図ってくれた。しかし、その行動の目的は不明。「オルタネイティヴIV」の完遂を全てに優先しており、その為にはあらゆる犠牲を容認し、冷酷な決断をも下す。常にクールな佇まいを崩さず、本心を表に出す事は滅多に無い。自身の研究以外にも、作戦立案や兵器の改良など多方面に才能を発揮する本物の天才。なお、ヒロインキャラクターではないものの、物語の中心的人物であるために劇中では最もセリフが多い。
社 霞(やしろ かすみ) 声:栗林みな実
横浜基地の地下19階、香月博士の執務室の隣にある特殊な部屋にいる謎の少女。香月博士と行動を共にする「オルタネイティヴIV」の重要人物。そのため、制服の袖章には通常の「YOKOHAMA BASE」ではなく「ALTERNATIVE IV」と書かれている。毎朝、起床ラッパ前に武を起こしに来るなど謎の行動を取る。基本的に無口であまり感情を見せず、話す時もポツリポツリと言葉を紡ぐ事が多い。ウサギの耳と尻尾のような飾りを着けている。桜花作戦では、臨時少尉に任じられ「XG-70d(凄乃皇四型)」に搭乗する。
伊隅 みちる(いすみ みちる) 声:湯川みゆき/渡辺久美子
横浜基地副司令直属の特殊任務部隊A-01(通称、伊隅戦乙女中隊(イスミ・ヴァルキリーズ))の部隊長兼A小隊長。階級は大尉でポジションは迎撃後衛(ガン・インターセプター)。面倒見がよく、とても部下思いな人物である。部下の色恋沙汰に関する読みは外した事が無いらしい。伊隅四姉妹の次女で、姉は日本帝国内務省に在籍しており、妹2人は帝国陸軍の衛士。四姉妹全員が同じ幼なじみに好意を寄せている。「君がいた季節」のヒロインの一人。
宗像 美冴(むなかた みさえ) 声:隅谷直海/浅川悠
本作が初登場の新キャラクター。特殊任務部隊A-01の迎撃後衛(ガン・インターセプター)。実力は部隊ナンバー3で階級は中尉、C小隊長。冗談とも本気とも取れない発言が多く得体が知れない。中性的な外見が魅力的。京都出身で嵐山から見る京の風景が好きらしい。いつも飄々としているが、武に突撃前衛としての心構えを説いたり、時には新人達を一喝したりと、軍人としては優秀であり、やる時はやる人。風間とは行動を共にする事が多い。実はロマンチスト。
風間 祷子(かざま とうこ) 声:三咲里奈/伊藤静
本作が初登場の新キャラ。特殊任務部隊A-01の制圧支援(ブラスト・ガード)で階級は少尉。大人しそうな物腰だが、実は早飯喰らい。ヴァイオリンを趣味としており、腕前も相当なもの。よく他の隊員に呼ばれては、その腕を披露している。音楽という文化を後世に残す為に戦っている。宗像とは行動を共にする事が多い。
涼宮 遙(すずみや はるか) 声:栗林みな実
特殊任務部隊A-01のCP将校(コマンド・ポスト・オフィサー)で階級は中尉。戦域管制(オペレーター)を担当している。水月と同期で親友。茜の姉。見た目はおっとりしているが、とても芯が強く、怒ると怖い。総合技術演習の際に事故で大怪我を負い、両足の切断を余儀なくされた。それが原因で、衛士適性検査に落ちてしまう。疑似生体移植による再生手術を受けた為、現在は日常生活に支障がない程度には回復している。「君が望む永遠」のメインヒロインの一人。
速瀬 水月(はやせ みつき) 声:石橋朋子/たかはし智秋
特殊任務部隊A-01の突撃前衛(ストーム・バンガード)。部隊ナンバー2の実力を持ち突撃前衛長を務める。階級は中尉、B小隊長。遙とは親友でありライバル。酒には弱く、直ぐに酔ってしまう。酔うと誰かしらに絡む。直情型で感情の起伏が激しい為、宗像によくからかわれている。だが、必要な時にはその感情を完璧に抑える事が出来る強さと、軍人としての優秀さを兼ね備えている。「君が望む永遠」のメインヒロインの一人。
涼宮 茜(すずみや あかね) 声:上原ともみ/水橋かおり
特殊任務部隊A-01の強襲掃討(ガン・スイーパー)。階級は少尉。遙の妹。千鶴とは親友で同期だったが、千鶴達の分隊が総合技術演習に不合格となったことで、結果的に2ヶ月ほど早く任官している。水月に憧れており、水月と同じ突撃前衛となった武にライバル心を燃やす。柏木とは、同じ分隊の出身という事で仲が良く、行動を共にする事も多い。「君が望む永遠」のヒロインの一人。
柏木 晴子(かしわぎ はるこ) 声:夏野巳琴/松浦チエ
特殊任務部隊A-01の砲撃支援(インパクト・ガード)。階級は少尉。茜と同期。普段から朗らかで人懐っこいが、常に冷静な視点で物を捉え、時には非情とも思える考えを持つ事もある。それが周りの人間にとってあまり気持ちの良いもので無い事も自覚しているようで、任官前は分隊長である茜に合わせていた。任官後は、訓練時代と同じ考えではいけないと、茜と口論する場面も。とはいえ、基本的に仲は良い。もうすぐ徴兵年齢を迎える弟達を気にかけている。好物は中華丼。
月詠 真那(つくよみ まな) 声:上田亜紀子/星野千寿子
帝国斯衛軍第19独立警備小隊の隊長で階級は中尉。神代巽・巴雪乃・戎美凪の三人の部下を引き連れている。冥夜やその他皇族に忠誠を誓っている。非常に真面目で自他共に厳しい性格ではあるが、根はとても優しい人物である。甲21号作戦では斯衛軍第16大隊に所属し、ウィスキー部隊に参加する。紅い武御雷(00式戦術歩行戦闘機)を駆り、衛士としての実力も極めて高い。
神代 巽(かみよ たつみ) 声:海原エレナ/氷青
帝国斯衛軍所属であり月詠の部下。冥夜と上官である月詠に絶対の忠誠を誓っている。階級は少尉。白い武御雷に搭乗。
巴 雪乃(ともえ ゆきの) 声:宮内裕香/笠井律子
帝国斯衛軍所属であり月詠の部下。冥夜と上官である月詠に絶対の忠誠を誓っている。階級は少尉。白い武御雷に搭乗。
戎 美凪(えびす みなぎ) 声:まつもとちあき/阪口あや
帝国斯衛軍所属であり月詠の部下。冥夜と上官である月詠に絶対の忠誠を誓っている。階級は少尉。白い武御雷に搭乗。
パウル・ラダビノッド 声:若本規夫
横浜基地の司令官。前作で主人公達に「オルタネイティヴⅣ」の終了を告げた人物。階級は准将。
煌武院 悠陽(こうぶいん ゆうひ) 声:吉田恭子/吉住梢
日本帝国の現・政威大将軍。冥夜の双子の姉。煌武院家では双子は忌児であるとされ、妹の冥夜は遠縁の御剣家へ養子と出された。彼女と政府との有り方が12・5事件の一因になった。
鎧衣 左近(よろい さこん) 声:福武一之/沢木郁也
帝国情報省外務二課の課長であり、美琴の父。神出鬼没でマイペースな性格だが、悠陽の信頼も厚い実力者。権謀術数に極めて長ける。
珠瀬 玄丞斎(たませ げんじょうさい) 声:番菜判斗/稲田徹
国連事務次官であり、壬姫の父。相当な親馬鹿。
沙霧 尚哉(さぎり なおや) 声:十文字隼人/子安武人
帝国本土防衛軍帝都防衛第1師団・第1戦術機甲連隊所属の衛士で階級は大尉。12・5事件首謀者。元帝国陸軍中将、彩峰萩閣(あやみね しゅうかく)の元部下で、慧とも顔見知り。12・5事件では性能で劣る不知火(94式戦術歩行戦闘機)でウォーケン少佐の駆る米国の最新鋭機・F-22A(ラプター)を撃墜、武のXM3搭載吹雪を歯牙にもかけないなどその衛士としての実力は本編中最高クラスである。月詠搭乗の武御雷に敗れ去る。
アルフレッド・ウォーケン 声:前島貴志
米国陸軍第66戦術機甲大隊所属。階級は少佐。合理主義的な指揮官である。12・5事件で一時的に国連軍に編入された。米国の最新鋭機・F-22A(ラプター)を駆るが、沙霧大尉の不知火に敗れ戦死。
イルマ・テスレフ 声:大友清里/浅井清己
米国陸軍第66戦術機甲大隊所属。階級は少尉。フィンランド出身で、BETAによって消滅した祖国を再建することが夢。12・5事件において殉職。コールサインはハンター2。
イリーナ・ピアティフ 声:高野直子
横浜基地通信士官で階級は中尉。香月副司令の秘書官も勤める。ポーランド出身。
京塚 志津江(きょうづか しづえ) 声:喜田あゆ美
横浜基地の食堂のおばちゃん。階級は臨時曹長。柊町駅の近くで食堂を経営していた。BETAの侵攻で町が壊滅したため、横浜基地の食堂で働いている。
穂村 愛美(ほむら まなみ) 声:雨宮麻紀/尼子真理
横浜基地所属の衛生兵。
一文字 鷹嘴(いちもんじ たかはし) 声:十文字隼人/子安武人
国連宇宙総軍第3艦隊第2戦隊旗艦再突入型駆逐艦「夕凪」の艦長。
伊隅 あきら(いすみ あきら)
伊隅四姉妹の四女で帝国陸軍の衛士。階級は少尉。甲21号作戦では第133連隊に所属しウィスキー部隊に参加、奮戦するも小隊が壊滅、自身は間一髪の所で月詠ら斯衛軍第16大隊に救われ無事生還する。2003年の甲20号作戦時には、帝国陸軍のライトニング中隊隊長となり、活躍する(マブラヴサイドストーリー「継承」)。
築地 多恵(つきじ たえ)
207A分隊の一人。涼宮茜と柏木晴子の同期。本編では既に殉職しており、名前が登場するのみである。
小沢艦長 声:飯塚昭三
作戦旗艦「最上」艦長。甲21号作戦で帝国軍を指揮する。
安部艦長 声:浜五郎/小杉十郎太
帝国連合艦隊第2戦隊、戦艦「信濃」の艦長。
田所艦長 声:巌蝉秋/秋元羊介
帝国連合艦隊第3戦隊、戦艦「大和」の艦長。
井口艦長 
帝国連合艦隊第3戦隊、戦艦「武蔵」の艦長。
大田艦長
帝国海軍潜水艦「崇潮」の艦長。
斯衛部隊指揮官 声:杉崎和哉/谷山紀章
甲21号作戦で斯衛軍第16大隊を指揮する。青い武御雷に搭乗。
エイラート艦長
国連宇宙総軍第3艦隊第3戦隊旗艦艦長。イスラエル出身。
タジーン ドジョブ セキュア きり ポストマン ニアミス フェデ ラテックス ホトトギス フェー タイダイ ふうせん ベリル そばみち メントール カネロニ キャンドル ファンク ブッシェル チェチ シュロチ チンネ じゃぼ ジベレリン タイシ ふらの タンキニ レユニ クロスボ 鉄人 リッポン ティナド いささ トリップ とうみょ ロレック ストップ プラン テンス プロテオ ノクターン ハコネ ハートフル タヒチ まるも ダウン ウェブ ザンサス びゃっこ マフィン

シャイロー艦長
国連宇宙総軍第3艦隊第4戦隊旗艦艦長。アメリカ出身。
ラファイエット艦長
国連宇宙総軍第3艦隊第5戦隊旗艦艦長。フランス出身。
鳴海 孝之(なるみ たかゆき)
涼宮遙と速瀬水月の思い人。名前のみ登場。(「君が望む永遠」の主人公)

2009年02月10日

延喜式/承平天慶の乱

延喜式(えんぎしき)とは、平安時代中期に編纂された格式(律令の施行細則)で、三代格式の一つである。
レコーダ ケース チトク 時代の扉 僕達の舞台 フットホ セット リーダー ムーミン カーラ ヌーベ エンジェル ケーエフ マスメ ブラウ フェース コモン キモスタ スクハ プリン ユーロダ マリーナ ジョイント 天慶 シーザー ビブ シンプトン カラー ロケオ カザノ カラー レタッ サラマ トラン ロスタ マカラ グルプ アニメ クレス シーズンオ トンネル セリウ 楓の小舎 杜仲 サーチズミ ピース パラグ チポフ チョイス ムード

三代格式のうちほぼ完全な形で残っているのは延喜式だけであり、かつ細かな事柄まで規定されていることから、古代史の研究では重要な文献となっている。

905年(延喜5年)、醍醐天皇の命により藤原時平らが編纂を始め、時平の死後は藤原忠平が編纂に当たり、927年(延長5年)に一応完成した。その後も改訂が加えられ、40年後の967年(康保4年)より施行された。

巻次構成
全50巻、約3300条からなる。律令官制に従い、

巻1~10の神祇官関係の式、
巻11~40の太政官八省関係の式、
巻41~49のその他の官司関係の式、
巻50の雑式の順となっている。

内容
神祇官関係の式
巻8には祝詞が掲載されている。巻9・10は神名帳(神社の一覧表)となっていて、祈年祭奉幣を受けるべき2861社の神社が記載されている。延喜式神名帳に記載のある神社を一般に式内社と言って社格の一つとされ、当時朝廷から重要視された神社であることを示している。現在では消滅したり不明となっている神社も多い。

太政官八省関係の式
巻22の民部省上の中に、「凡諸国部内郡里等名 並用二字 必取嘉名」とあり、全国の地名が変更された。

巻23は民部省下である。

巻24の主計寮上には、全国への庸、調、中男作物の割り当て等が書かれており、当時全国の農産物、漁獲物、特産物を知ることができる。

巻25は主計寮下である。

巻28は兵部省に関わるものである。その中の諸国駅伝馬条には五畿七道の402ヶ所にのぼる宿駅の名称と備えるべき駅馬や伝馬の数が記載されている。

承平天慶の乱
承平・天慶の乱(じょうへい・てんぎょうのらん)は平安時代中期に、ほぼ同時期に関東と瀬戸内海で起きた平将門の乱(たいらのまさかどのらん)と藤原純友の乱(ふじわらのすみとものらん)の総称である。一般に承平・天慶の両元号の期間に発生した事からこのように呼称されている。

関東では平将門が親族間の抗争に勝利して勢力を拡大。やがて受領と地方富豪層の間の緊張関係の調停に積極介入するようになり、そのこじれから国衙と戦となって、結果的に朝廷への叛乱とみなされるに至った。将門は関東を制圧して新皇と自称し関東に独立勢力圏を打ち立てようとするが、平貞盛、藤原秀郷ら追討軍の攻撃を受けて、新皇僭称後わずか2ヶ月で滅ぼされた。

瀬戸内海では、海賊鎮圧の任に当たっていた藤原純友が、同じ目的で地方任官していた者たちと独自の武装勢力を形成して京から赴任する受領たちと対立。結果として蜂起に至った。西国各地を襲撃して朝廷に勲功評価の条件闘争を仕掛け、これを脅かしたが、平将門の乱を収拾して西国に軍事力を集中させた朝廷軍の追討を受けて滅ぼされた。

なお、この反乱は一般に承平・天慶の両元号の期間に発生した事から「承平天慶の乱」と呼称されているが、承平年間における朝廷側の認識ではこの当時の将門・純友の行動は私戦(豪族同士の対立による私的な武力衝突)とその延長としか見られていない。実際にこれが「反乱行為」と見なされるのは、天慶2年に将門・純友が相次いで起こした国司襲撃以後の事である。従って、この乱を「天慶の乱」と呼ぶ事には問題はないものの、単に「承平の乱」と呼んだ場合には事実関係との齟齬を生む可能性がある事に留意する必要がある。

平将門の乱
平氏一族の私闘
桓武天皇の曾孫・高望王は平姓を賜って臣籍に下り、都では将来への展望も無いため、上総介となり関東に下った。つまり、京の貴族社会から脱落しかけていた状況を、当時多発していた田堵負名、つまり地方富豪層の反受領武装闘争の鎮圧の任に当たり、武功を朝廷に認定させることによって失地回復を図ったとも考えられている。高望の子らは武芸の家の者(武士)として坂東の治安維持を期待され、関東北部各地に所領を持ち土着した。ただし、この時代の発生期の武士の所領は、後世、身分地位の確立した武士の安定した権利を有する所領と異なり、毎年国衙との間で公田の一部を、経営請負の契約を結ぶ形で保持するという不安定な性格のものであった。つまり、彼らがにらみを効かせている一般の田堵負名富豪層と同じ経済基盤の上に自らの軍事力を維持しなければならず、また一般の富豪層と同様に受領の搾取に脅かされる側面も持っていた。

高望の子のひとり平良将(良持とも)は下総国佐倉に所領を持ち、その子の将門は京に上って朝廷に中級官人として出仕し、同時に官人としての地位を有利にするために摂関家藤原忠平の従者ともなっていた。良将が早世したため将門が帰郷すると、父の所領の多くが伯父の国香や叔父の良兼に横領されてしまっていたといわれ、将門は下総国豊田を本拠にして勢力を培った。

延長9年(931年)ごろから将門は「女論」によって叔父・良兼と不和になったとされる。「女論」の詳細は『将門記』に欠落があって不明だが、前常陸大掾源護の娘、もしくは良兼の娘を巡る争いであったと考えられている。源護には三人の娘があり、それぞれ国香[1]、良兼、良正に嫁いでいる。この源護の三人の娘の誰かを将門が妻に望んだが叶わなかったためという説、または、良兼の娘を将門が妻にし、その女を源護の三人の息子(源扶、源隆、源繁)が横恋慕したという説がある。

承平5年(935年)2月、源扶、源隆、源繁の三兄弟は常陸国野本に陣をしいて将門を待ち伏せ、合戦となった。将門は源三兄弟を討ち破り、逃げる扶らを追って源護の館のある常陸国真壁に攻め入り、周辺の村々を焼き払い、三兄弟を討ち取った。更に将門は伯父の平国香の館の常陸国石田にも火をかけ、国香をも討ち取ってしまった。

国香の長子の平貞盛は京に上って出仕して左馬允になっていたが、父の死を知り帰郷する。貞盛は復讐よりも京で官人としての昇進を望み、将門との和睦を望んでいたとされる。

一方、三人の息子を将門に討たれた源護の恨みは深く、婿の平良正に訴えた。良正は本拠の常陸国水守で兵を集めて将門の本拠豊田へ向かってくり出した。将門もこれに応じて出陣。10月21日、鬼怒川沿いの新治郷川曲で合戦となった。結果は、将門が大勝し、豊田に凱旋した。

良正は兄の平良兼に助勢を訴え、良兼はこれを承諾した。現任の上総介だった良兼は貞盛を説得して味方に引き入れ、承平6年(935年)6月大軍を動員して館を出発、水守で良正、貞盛と合流した。連合軍は下野国に入り、南下して豊田を攻める体勢をとった。将門は100騎を率いて出陣。下野国と下総国の国境で連合軍は将門軍の先手に攻めかかるが、意外な抵抗にあい一旦退却しようとしたところに将門の本隊が到着して突撃してきた。連合軍は総崩れになり、下野国国府へ逃げ込んだ。将門は国府を包囲するが、西の一面を空けて良兼らを逃げさせた。将門は自らの正当性を国衙側に認めさせて豊田へ引き揚げた。

同年9月、源護の訴えにより朝廷からの召喚命令が護、将門、平真樹へ届いた。将門はただちに上京して検非違使庁で尋問を受ける。朝廷はこれを微罪とし、翌承平7年(937年)4月に恩赦が出され、将門は東国へ帰った。

同年8月、良兼はまたも軍を起こして、下総国と常陸国の境の子飼(小貝・蚕養(こかい))の渡しに押し寄せた。良兼は高望王と将門の父の良将の像を陣頭におし立てて攻め寄せた。将門軍は士気喪失して退却、勝ちに乗じた良兼軍は豊田に侵入して火を放った。将門は兵を集めて良兼に復仇戦を挑むが大敗してしまう。良兼軍は再度豊田に侵入して略奪狼藉の限りをつくし、将門の妻子も捕らえられてしまった。9月、またも良兼は兵を繰り出したが、将門はこれを迎撃して打ち勝った。良兼は筑波山に逃げ込む。

将門は元主人の藤原忠平に良兼の暴状を訴え、同年12月、朝廷から良兼らの追捕の官符が発せられた。将門は兵を集めて本拠を豊田から要害のよい石井へ移した。良兼は内通者から情報を得て、石井の館に夜襲をしかけるが将門軍は奮闘し撃退される。この敗戦の後、良兼の勢力は衰え、天慶2年(939年)6月良兼は失意のうちに病没した。

承平8年(938年)2月、身の置き所のなくなった平貞盛は東山道をへて京へ上ろうと出立するが、朝廷に告訴されることを恐れた将門は100騎を率いてこれを追撃、信濃国千曲川で追いついて合戦となり、貞盛側の多くが討たれるも、貞盛は身ひとつで逃亡に成功。上洛した貞盛は将門の暴状を朝廷に訴え、将門への召喚状が出された。6月、貞盛は東国へ帰国すると常陸介藤原維幾に召喚状を渡し、維幾は召喚状を将門に送るが、将門はこれに応じなかった。貞盛は陸奥国へ逃れようとするが、将門側に追いまわされ、以後、東国を流浪することを余儀なくされる。

さらなる争い
天慶2年(939年)2月、武蔵国へ新たに赴任した権守、興世王と介源経基(清和源氏の祖)が、足立郡の郡司武蔵武芝との紛争に陥った。将門が両者の調停仲介に乗り出し、興世王と武蔵武芝を会見させて和解させたが、どういう経緯か不明だが、武芝の兵がにわかに経基の陣営を包囲し、驚いた経基は逃げ出してしまった。

京に到着した経基は将門、興世王、武芝の謀反を訴える。将門の主人の太政大臣藤原忠平が事の実否を調べることにし、御教書を下して使者を東国へ送った。驚いた将門は上書を認め、同年5月、関東5カ国の国府の証明書をそえて送った。これにより朝廷は将門らへの疑いを解き、逆に経基は誣告の罪で罰せられた。将門の関東での声望を知り、朝廷は将門を叙位任官して役立たせようと議している。

この頃、武蔵権守となった興世王は正式に受領として赴任してきた武蔵守百済貞連と不和になり、興世王は任地を離れて将門を頼るようになり、また、常陸国の住人の藤原玄明が将門に頼ってきた。この玄明はやはり受領と対立して租税を納めず、乱暴をはたらき、更に官物を強奪して国衙から追捕令が出されていた。常陸介藤原維幾は玄明の引渡しを将門に要求するが、将門は玄明を匿い応じなかった。

対立が高じて合戦になり、同年11月、将門は兵1000人を率いて出陣した。維幾は3000の兵を動員して迎え撃ったが、将門に撃破され、国府に逃げ帰った。将門は国府を包囲し、維幾は降伏して国府の印璽を差し出した。将門軍は国府とその周辺で略奪と乱暴のかぎりをつくした。将門のこれまでの戦いは、あくまで一族との「私闘」であったが、この事件により不本意ながらも朝廷に対して反旗を翻すかたちになってしまう。

新皇と称す
興世王の進言[2]に従い将門は軍を進め、同年12月、下野国、上野国の国府を占領、独自に除目を行い関東諸国の国司を任命した。さらに巫女の宣託があったとして将門は新皇を称するまでに至った。将門の勢いに恐れをなした諸国の受領を筆頭とする国司らは皆逃げ出し、武蔵国、相模国などの国々も従え、関東全域を手中に収めた。

この時将門が任命した関東諸国の国司は、以下の通りである。

下野守 平将頼
上野守 多治経明
常陸介 藤原玄茂
上総介 興世王
安房守 文屋好立
相模守 平将文
伊豆守 平将武
下総守 平将為
ちなみに国司の四等官において守(かみ)は一等、介(すけ)は二等である。常陸国、上総国、上野国は親王任国であり、親王が「守」として遙任するのが習いであり、現地の国司の最上級は「介」になる。叛乱勢力である平将門がこの慣習を遵守する必要は無いにもかかわらず、常陸、上総の両国の国司は「介」としている。一方で上野国は「守」となっており、無知ぶりを露呈している(海音寺潮五郎の指摘による)。

追討
将門謀反の報はただちに京にもたらされ、また同時期に西国で藤原純友の乱の報告もあり、朝廷は驚愕した。直ちに諸社諸寺に調伏の祈祷が命じられ、翌天慶3年(940年)1月9日には先に将門謀反の密告をした源経基が賞されて従五位下に叙された。1月19日には参議藤原忠文が征東大将軍に任じられ、追討軍が京を出立した。

同年1月中旬、関東では、将門が兵5000を率いて常陸国へ出陣して、平貞盛と維幾の子為憲の行方を捜索している。貞盛の行方は知れなかったが、貞盛の妻と源扶の妻を捕らえた。将門は兵に陵辱された彼女らを哀れみ着物を与えて帰している。将門は下総の本拠へ帰り、兵を本国へ帰還させた。

間もなく、貞盛が下野国押領使の藤原秀郷と力をあわせて兵4000を集めているとの報告が入った。将門の手許には1000人足らずしか残っていなかったが、時を移しては不利になると考えて、2月1日に出陣する。貞盛と秀郷は藤原玄茂率いる将門軍の先鋒を撃破して下総国川口へ追撃して来た。合戦になるが、将門軍の勢いはふるわず、退却した。

貞盛と秀郷はさらに兵を集めて、2月13日、将門の本拠石井に攻め寄せ火を放った。将門は兵を召集するが形勢が悪く集まらず、僅か兵400を率いて陣をしいた。貞盛と秀郷の軍に為憲も加わり、翌2月14日、連合軍と将門の合戦がはじまった。北風が吹き荒れ、将門軍は風を負って矢戦を優位に展開し、貞盛、秀郷、為憲の軍を撃破した。しかし将門が勝ち誇って自陣に引き上げる最中、急に風向きが変わり南風になると、風を負って勢いを得た連合軍は反撃に転じた。将門は自ら先頭に立ち奮戦するが、いずくからか飛んできた矢が将門の額に命中し、あっけなく討死した。

将門の死により、その関東独立国は僅か2ヶ月で瓦解した。残党が掃討され、将門の弟たちや興世王、藤原玄明、藤原玄茂などは皆誅殺される。将門の首は京にもたらされ梟首とされた。将門を討った秀郷には従四位下、貞盛には従五位下がそれぞれ授けられた。

藤原純友の乱
承平天慶の頃、瀬戸内海では海賊による被害が頻発していた。従七位下伊予掾の藤原純友は海賊の討伐に当たっていたが、承平6年(936年)頃には伊予国日振島を根拠に1000艘を組織する海賊の頭目となっていたとされる。

しかし最近の研究では、純友が鎮圧の任に当たった海賊と、乱を起こした純友らの武装勢力の性格が異なっていることが指摘されている。純友が武芸と説得によって鎮圧した海賊は朝廷の機構改革で人員削減された瀬戸内海一帯の富豪層出身の舎人たちが、税収の既得権を主張して運京租税の奪取を図っていたものであった。それに対して純友らの武装勢力は、海賊鎮圧後も治安維持のために土着させられていた、武芸に巧みな中級官人層であり、彼らは親の世代の早世などによって保持する位階の上昇の機会を逸して京の貴族社会から脱落し、武功の勲功認定によって失地回復を図っていた者達であった。つまり、東国などの初期世代の武士とほぼ同じ立場の者達だったのである。しかし彼らは、自らの勲功がより高位の受領クラスの下級貴族に横取りされたり、それどころか受領として地方に赴任する彼らの搾取の対象となったりしたことで、任国の受領支配に不満を募らせていったのである。

また、純友の父の従兄弟にあたる藤原元名が承平2年から5年にかけて伊予守であったという事実に注目されている。純友はこの元名の代行として現地に派遣されて運京租税の任にあたるうちに富豪層出身の舎人ら海賊勢力と関係を結んだとされている。

天慶2年(939年)12月、純友は部下の藤原文元に備前介藤原子高と播磨介島田惟幹を摂津国須岐駅にて襲撃させ、子高の鼻を削いで捕らえ、妻を奪い、子供らを殺した。ちょうど、東国で平将門が謀反を起こし新皇を称したとの報告が京にもたらされており、朝廷は驚愕し、将門と純友が東西で共謀して謀反を起こしたのではないかと恐れた。朝廷は天慶3年(940年)1月16日小野好古を山陽道追捕使、源経基を次官に任じるとともに、30日には純友の懐柔をはかり、従五位下を授け、とりあえずは兵力を東国に集中させた。純友はこれを受けたが、両端を持して海賊行為はやめなかった。

2月5日、純友は淡路国の兵器庫を襲撃して兵器を奪っている。この頃、京の各所で放火が頻発し、小野好古は「純友は舟に乗り、漕ぎ上りつつある(京に向かっている)」と報告している。朝廷は純友が京を襲撃するのではないかと恐れて宮廷の14門に兵を配備して2月22日には藤原慶幸が山城の入り口である山崎に派遣して警備を強化するが、26日には山崎が謎の放火によって焼き払われた。なお、この一連の事件と純友との関係について純友軍の幹部に前山城掾藤原三辰がいる事や先の藤原子高襲撃事件などから、実は純友の勢力は瀬戸内海のみならず平安京周辺から摂津国にかけてのいわゆる「盗賊」と呼ばれている武装した不満分子にも浸透しており、京への直接的脅威と言う点では、極めて深刻な状況であったのではとする見方もある。

2月25日、将門討滅の報告が京にもたらされる。この報に動揺したのか、純友は日振島に船を返した。その影響か6月には大宰府から解状と高麗からの牒が無事に届けられ、7月には左大臣藤原仲平が呉越に対して使者を派遣している。

だが、東国の将門が滅亡したことにより、兵力の西国への集中が可能となったため、朝廷は純友討伐に積極的になった。5月に将門討伐に向かった東征軍が帰京すると、6月に藤原文元を藤原子高襲撃犯と断定して追討令が出された。これは将門討伐の成功によって純友鎮圧の自信を深めた朝廷が純友を挑発して彼に対して文元を引き渡して朝廷に従うか、それとも朝敵として討伐されるかの二者択一を迫るものであった。

8月、純友は400艘で出撃して伊予国、讃岐国を襲って放火。備前国、備後国の兵船100余艘を焼いた。更に長門国を襲撃して官物を略奪した。10月、大宰府と追捕使の兵が、純友軍と戦い敗れている。11月、周防国の鋳銭司を襲い焼いている。12月、土佐国幡多郡を襲撃。

天慶4年(941年)2月、純友軍の幹部藤原恒利が朝廷軍に降り、朝廷軍は純友の本拠日振島を攻め、これを破った。純友軍は西に逃れ、大宰府を攻撃して占領する。純友の弟の藤原純乗は、柳川に侵攻するが、大宰権帥の橘公頼の軍に蒲池で敗れる。5月、小野好古率いる官軍が九州に到着。好古は陸路から、大蔵春実は海路から攻撃した。純友は大宰府を焼いて博多湾で大蔵春実率いる官軍を迎え撃った。激戦の末に純友軍は大敗、800余艘が官軍に奪われた。純友は小舟に乗って伊予に逃れた。同年6月、純友は伊予に潜伏しているところを警固使橘遠保に捕らえられ、獄中で没した。

比叡山上の共同謀議伝説
京で朝廷に中級官人として出仕していた青年時代の平将門と藤原純友は、或る日、比叡山に登り平安京を見下ろした。二人は共に乱を起こして都を奪い、将門は桓武天皇の子孫だから天皇になり、純友は藤原氏だから関白になろうと約束したとする伝説が世に知られている。また、比叡山上には、この伝説にちなんだ「将門岩」も存在し、そこには将門の無念の形相が浮かび出るという伝承までがなされている。

当時の公卿の日記にも同時期に起きた二つの乱について「謀を合わせ心を通じて」と記されており、当時、両者の共同謀議説はかなり疑われていたようである。

実際には、両者の共同謀議の痕跡はなく、むしろ自らの地位向上を目指しているうちに武装蜂起に追い込まれてしまった色合いが強い。二つの乱はたまたま同時期に起こり、東国で将門が叛乱を起こし、純友は西国で蜂起に至ったと考えられる。

その一方で、将門に襲撃されて国司の印を奪われて逃げ出した上野介藤原尚範は純友の叔父(父親の実弟)にあたる人物である。このため、先行した将門の動きが尚範の親族であった純友に何らかの心理的影響を与えた可能性までは否定できないという考えもある。

意義
この乱の鎮圧を通じて、萌芽的な武士の初期世代の中から初期の正統な武士の家系が確立した。

二つの乱は、ほぼ同時期に起きたことから将門と純友が共謀して乱を起こしたと当時では噂され、恐れられた。

これらの乱は発生期の1世代目から3世代目にかけての武士が、乱を起こした側、及び鎮圧側の双方の当事者として深く関わっている。乱を起こした側としては、治安維持の任につく武芸の家の者としての勲功認定、待遇改善を目指す動きを条件闘争的にエスカレートさせていった結果として叛乱に至ってしまった面を持ち、また鎮圧側も、乱を鎮圧することでやはり自らの勲功認定、待遇改善を図った。結果として鎮圧側につくことでこれらの目的を達成しようとする者が雪崩的に増加し、叛乱的な条件闘争を図った側を圧倒して乱は終結した。以後、承平天慶勲功者の子孫のみが武芸を職能とする正統な家の者すなわち武士とされるようになった。

また、鎌倉時代には源実朝が「将門合戦絵」を描かせたり、神田明神が江戸幕府によって「江戸総鎮守」とされたりするなど、武家政権が将門を東国武家政権の先駆けとして強い親近感を抱いていることも特徴的である。

2009年01月24日

ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日


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『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』(ジャイアントロボジアニメーション ちきゅうがせいしするひ、英表記:GIANT ROBO THE ANIMATION -THE DAY THE EARTH STOOD STILL)は、日本のOVA作品。1992年から1998年まで、実に6年にわたり全7話が発売された。

漫画・小説・テレビゲーム化されているほか、外伝として3作のOVAとCDドラマ1作がある。

タイトルは特撮テレビ番組『ジャイアントロボ』を原案とし(横山光輝の漫画版もある。ただし、厳密にいえば作画等は別人が担当している)、主人公、主役機体もそちらから選ばれている。本作はロボットアニメに分類されるものの、超人格闘シーンも大きな魅力である。また、父と子の絆という点にドラマ性を持たせている。サブタイトルの「地球が静止する日」は、1951年に公開されたアメリカのSF映画、『THE DAY THE EARTH STOOD STILL』の邦題である『地球の静止する日』から採られている。

横山光輝作品の様々なキャラクターが登場(スター・システム)し、ドラマを繰り広げる。しかしながら原案からの敵味方関係の逆転が多く、元々善の主人公のバビル2世が敵首領「ビッグ・ファイア」になる一方、逆に敵役ヨミが主人公側トップ「黄帝・ライセ」になったり、十傑集の中では敵味方が協力する間柄になっていたりする。

大御所揃いの声優陣による熟練の演技は、ファンの厚い支持を受けた。非常に丹念に作りこまれた作画は、総じて現在の水準から見ても極めて高いレベルである。また、原画・演出においても革命的な進化を遂げており、日本のアニメーションシーンを本作以前・以降と分けても良いほどだ。

天野正道が作曲し、ワルシャワ・フィル(常任指揮者でもあった)によりフルオーケストラで演奏された音楽も、予算面で制作が難航する一因になったが、総じて高い評価を受け、のちに交響組曲「GR」として管弦楽・吹奏楽による編曲もされた。特に吹奏楽版『交響組曲第2番「GR」より』、『「GR」より シンフォニック・セレクション』などは、現在でも吹奏楽コンクールなどで高い人気を博し、しばしば演奏されている。全7作それぞれにすべて異なる楽曲が作られた一方、(外伝を除き)一曲も主題歌・挿入歌がない。反面、作画及び音楽へのこだわりが資金面・製作時間的に完結まで長期間を要する原因となった。。

メディア展開
OVAの発売とほぼ同時期に、角川書店「コミックGENKi」で水田麻里によりコミカライズ(今川泰宏が直接、脚本を担当。)され、ニュ-タイプ100%コミックス全2巻で刊行された。角川スニーカー文庫から山口宏によりノベライズ化もされた(未完のまま絶版)。「誕生編」が「トラマガ」に掲載されたが、雑誌休刊のため1話で打ち切りとなった。秋田書店「チャンピオンRED」2006年9月号から戸田泰成による『ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日』が連載開始。キャラクターの原型は『地球が静止する日』を基にしているが、設定やその他ストーリーなどは大幅に異なる[2]。

テレビゲームでは、『スーパーロボット大戦α』、『スーパーロボット大戦α for Dreamcast』および『スーパーロボット大戦64』に参戦、2004年にはプレイステーション2用のソフトが発売された。

本作と2007年に製作された『GR-GIANT ROBO-』に、直接的なつながりはない。

構想上のエピソード
今川監督の考えでは、本来の『ジャイアントロボ』は、全26話に相当する以下のエピソードから構成されている。この内、誕生編とドミノ作戦編は過去の出来事として、バベルの篭城編はこれから起る出来事として本編で語られており、その意味では未完である。そのためファンから続編を望む声も多いが[3]、現時点での製作の予定はない。

誕生編~白昼の残月~
GR計画により生み出されたGRシリーズ3機のうち、GR1(ジャイアントロボ)が国際警察機構に奪われGR2が破壊される。作戦が失敗したにもかかわらず、なぜか残月は「功があった」として十傑集に名を連ねている。タイトル「誕生編」の原案は『ジャイアントロボ』から。
ドミノ作戦編
「地球静止作戦編」の1年前の話。BF団の作戦は成功するが、セルバンテスが死亡、アルベルトは右目を失う。また楊志の肌が青くなり、戴宗と結婚したのもこの頃。
大作暗殺計画~カナーリの牢獄編
タイトルの「カナーリの牢獄」は、『地球ナンバーV7』に登場した、超能力犯罪者を収容する刑務所。
少年探偵金田一正太郎登場編
史上最大の作戦~韓信対孔明編
韓信以下の3軍師と孔明が、お互いの智謀を駆使した戦いを繰り広げるとされる。
アイヌ・沖縄秘宝編
動く大陸編
三日間の少年編
七つの影法師編
タイトルの「七つの影法師」は、『伊賀の影丸』から。
地球静止作戦編(本作)
バベルの篭城編
「GR計画」や、ビッグ・ファイアの正体といった、シリーズ全体の謎が明かされるという。「バベル」は、『バビル2世』で登場したバベルの塔から。ニュータイプ100%版のラストで、先の大戦で奪われたバベルの塔を発見する事が「地球静止作戦」の目的だったと明かされている。

ストーリー
シズマ博士が開発した、完全無公害・完全リサイクル可能な夢のエネルギー源、シズマドライブの恩恵で、未曾有の繁栄を迎えた人類。しかし、争いの種は尽きなかった。世界征服を企む秘密結社BF団と、それに対抗するため組織された国際警察機構が世界の裏面で激しい闘いを続けていたのだ。国際警察機構側の九大天王を筆頭としたエキスパート達、BF団側の十傑集を筆頭にしたエージェント達が争う中、エキスパートの一人である草間大作は、父の形見である巨大ロボット、ジャイアントロボを操り、人類の未来と平和のためにBF団と戦っていた。

冒頭BF団に追われ、黒いアタッシェケース(比喩。実際には茶色。ただしタイトル等で「黒い」とされている。鮎川ミステリの影響と思われる)を抱えて逃走するシズマ博士。シズマ博士は間一髪のところで国際警察機構のエキスパートとジャイアントロボに助けられた。彼が持っていたアタッシェケースには、当時知られていたシズマ管とは似て非なる謎のシズマ管が収められていた。

一方、パリでは、地表の異様な盛り上がりと周辺地域のエネルギー停止現象が発生。それは昔、バシュタールの惨劇で観測されたエネルギー中和現象と同じものであると思われた。現場調査に当たっていたエキスパート、村雨健二は現象の中心に巨大な建造物を発見する。それこそ、BF団によって製造された、大怪球フォーグラーであった。

謎のシズマ管をめぐって国際警察機構とBF団が中国を舞台に争っている間に、再びエネルギー中和現象が発動される。照明が光を失い、あらゆるシズマドライブが沈黙する中、ジャイアントロボは活動が可能であった。すでにシズマドライブ以外の動力は死滅していたという状況下、どのようにしてあの巨大なロボットが動いているのだろうか。

ジャイアントロボは忌むべき動力機関として人類が記憶から消し去ろうとしていた原子力を利用していたのである。このことは秘匿されていることであり、はからずもエネルギー中和現象によって露見することとなった。

作中用語
国際警察機構
BF団に対抗すべく設立された国際機関。創始者は托塔天王・晁蓋(たくとうてんのう・ちょうがい、原案は『水滸伝』に登場する同名キャラ)。『地球の燃え尽きる日』では国際警察連合になっている。総本山は『梁山泊』。
エキスパート
国際警察機構に所属する秘密捜査員。厳然たる格差があるBF団のエージェントとは違い、別格扱いの九大天王以下、指南役などの役目はある(設定ではB級エキスパートという区分も確認されている)。通常エキスパートになるためには、梁山泊で厳しい鍛錬を積む必要がある。組織内では、コードネームが使われている。
九大天王(きゅうだいてんのう)
エキスパートの中でも最強の能力を持つメンバーの尊称。十傑集と唯一対等に戦える存在とされているが、戴宗以外は後方に控えており、作中で戦ったのは戴宗と中条長官のみ。中条長官も真の能力を発揮せず、残りのメンバーは姿すら見せていないため、謎に包まれている。九大天王候補だったキャラクターには、『魔法使いサリー』のよし子ちゃん(下記参照)や張飛(原案は『横山光輝 三国志』の同名キャラ)、ブレランド博士(原案は『地球ナンバーV7』の同名キャラ)などがいた。『地球の燃え尽きる日』では、第1話にして全員が集合している。十傑集側は十人に対し、九大天王側は九人、これは幻惑のセルバンテスがドミノ作戦で欠けた後に九大天王が結成されたためである。
BF団(ビーエフだん)
「ビッグ・ファイア団」の略。ビッグ・ファイアを頂点にした謎の組織。世界征服が目的と言われているが、ビッグ・ファイアの目的が判別できないために、実状も不明である。名前は『ジャイアントロボ』のビッグファイア団から。謎の先進科学やそれを用いたロボットを所持しているため、国際警察機構は後塵を拝している。
エージェント
BF団に所属する工作員。それぞれが特殊能力を持ち、十傑集以下、実力によりA級・B級・C級に分けられている。階級による上下関係は厳しいが、あくまでも実力制である。ただしビッグ・ファイアには絶対的な忠誠を誓っているため、彼の命令により、孔明が階級に関係なく作戦を指示する事も多い。十傑集からB級エージェントまでは服装は自由だが、C級エージェントは「敵に出会った時に、確実に始末できないから」との理由により、覆面の常時着用を義務付けられている。エキスパートたちと同じく、コードネームで呼び合う。
十傑集(じっけつしゅう)
超A級エージェントたちの尊称。『地球の燃え尽きる日』では十傑衆になっている。様々な特殊能力を持ち、その力は強力無比。上半身をまったく動かさずに超高速移動する、空を飛ぶなどを当たり前のように行うだけの身体能力も持ち合わせている。作戦を問わず勇猛果敢に戦いへ赴く。一方、馬が合わない者同士で協力し合うことはなく、それぞれ独立して動く事が多い。しかし一人一人でも他を圧倒する実力ゆえに、国際警察機構の中でも唯一九大天王のみが対等に戦えるとされる。合言葉は「我らがビッグ・ファイアのために」。「十傑集裁判」という制裁を執り行えるという。
GR計画(ジーアールけいかく)
GRシリーズのロボを開発する計画。草間博士が開発・設計を担当した。本来の目的はまったく別にあり、BF団はそれを達成するために設立されたと言っても過言ではないという。GR2・3に搭載されている動力源がその鍵を握っているらしい。作戦実行に当たって十傑集が持ち回りで任務を担当する必要があり、また諸葛亮によれば、地球静止作戦すらこの前哨に過ぎないという。
シズマドライブ
完全リサイクル可能で完全無公害なエネルギー源。フランケン・フォン・フォーグラー博士、シズマ・ド・モンタルバン三世博士、Dr.ダンカン、シムレ教授、ドクトル・トランボの五人からなる専任研究チームによって開発され、「第三のエネルギー革命」と呼ばれた。大は大型工業プラントや大型旅客機、身近なところでは自動車や家電製品、小さいものではライターにまで使用されている。
外観は、両端がキャップで閉じられた透明なガラス管に、青い透明な液体を満たしたもの。管の中心には赤い玉状の「シズマ中心核」が浮かんでいる。稼働中は中の液体が赤くなる。その外観から、シズマ管(シズマかん)とも呼ばれる。
一定のエネルギーを出し切った後でも、リサイクルで、再びエネルギーを発生させることができるようになる。しかしリサイクルすればする度に発生する物質が一定の濃度に達すると結合を起こし地球上の酸素が失わせる分子が放出されるという欠点があるものであり、これに気がついたのは、フォーグラー博士だけだった。
未完成なシズマドライブが取り返しのつかない災厄をもたらす可能性を予言し、実験中止を要求したのはフォーグラー博士だけであった。この予言は的中し、実験炉は壊滅的な状況をもたらし一国を消滅さえるにとどまらず、全世界にエネルギー中和という名のエネルギー停止状態をもたらし、あらゆるライフラインを停止させることによって大混乱をもたらすのである。このことによりシズマドライブの信頼は失墜し、全責任はフォーグラー博士のものとされた。フォーグラー博士失踪の後、シズマ博士を中心とする研究班によりシズマドライブは完成を見る。
アンチ・シズマドライブ
シズマドライブのみの働きを止めるシステム。シズマドライブを見て愕然としたフォーグラー博士が死の間際に開発し、息子のエマニュエルに託した。3本揃った状態で作動させることによって、シズマドライブの欠点を補う中和剤となるものだったが、逆に3本揃っていない状態で作動させてしまうと、エネルギー静止現象を引き起こしてしまう。ファンからの愛称は「(わしの)梅サワー」(『鉄腕GinRei』より)。
アンチ・シズマフィールド
シズマドライブに1ないし2本のアンチ・シズマ管を用いることによって発生させる現象。その中では、シズマ中心核が異常反応を起こして液体が外部に噴出・破壊され、エネルギー停止現象を引き起こしてしまう。ここで、シズマドライブにほぼ全エネルギー源を求めていた世界は、パニックに陥ることになる。
バシュタール公国
東ロシアに位置していた小公国。ベルギーで開発されたシズマドライブの実験炉心が設置されたが、開発チームの一人であったフォーグラー博士が功を焦って実験を強行。その際、不完全だったシズマドライブが暴走し、バシュタールを蒸発させてしまうという事件、バシュタールの惨劇が起こった地である。その後7日間にわたって地球上の全エネルギーを中和するという、後に「バシュタール現象」と命名された副作用を生み出し、すべてのライフラインが寸断され、地球の全人口の3分の2が死に至った。バシュタールにおける生存者はシズマ博士を含む開発チームの科学者の他、ごく少数であった。この実験から得られたデータにより、シズマドライブを完成させることに成功したというのが一般的な通説であるが、本編劇中では、バシュタールの惨劇の意外な真実が判明する。
事故後10年が経過したその地は「聖(セント)アーバーエー」と呼ばれ、世界の大部分の電力を賄うためのシズマドライブを使った巨大発電所として再利用され、近々稼動することになっていた。また、第1話のアルベルトの自動車内ではその事に触れたラジオニュースが流れている。